2016年7月23日土曜日

三陸町吉浜の史跡・名勝等訪問

平成28年7月22日午後、三陸町吉浜の菊地正人氏から、吉浜小・中学校の新任先生へ吉浜を案内するので同行しませんかと声をかけられ参加して来ました。参加者は小中の先生の他に、大船渡市観光物産協会職員、大船渡椿ガイドの会員、そして私と同じ個人の参加者等の16名でした。
最初に吉浜小学校に集合し、
①玄関の水上翁卒業記念版の説明で、郷土の大貢献者を敬う作品、
②吉浜拠点センターの吉浜村初代から10代までの村長写真説明、初代の新沼右武衛門が明治29年の津波対策で高台全村移転に取り組む。2階のスネカ装具見学する。
スネカのお面
③町に出て、吉浜館跡と城主でもあった新沼家の訪問、宮城県松島の瑞巌寺の中興六世夢庵如幻(むあん・じょうげん)和尚は、吉浜の新沼家出身である。

新沼家の古文書等
④正寿院前の明治29年津波供養塔、渡辺直之進報徳碑、並びに昭和8年津波記念碑

⑤津波記念石と津波記録碑

⑥水上助三郎翁像
水上助三郎翁像
⑦庄司一郎先生顕彰碑

⑧真称寺

⑨短角牛放牧地
水上助三郎は、東京から2頭を吉浜まで、歩いて牛をつれて来たと書いてあります。
⑩千歳
高台から千歳漁港を眺める

千歳神社に建てられている「水上助三郎翁の顕彰碑」

以上素晴らしい場所を案内し、説明を頂きました。本当にありがとうございました。

水上助三郎翁の偉大さは知っているつもりでしたが、さらに偉大な人であったことを再確認しました。案内して頂きました菊地正人氏の資料によれば、次のような素晴らし功績あります。

1、事業をとおしての貢献
数々の事業を通しての貢献では、短角牛の普及、椎茸栽培普及、アワビ干鮑づくり(糸で吊るす)、国有林の払い下げによる町民への配分、さらに松島の牡蠣養殖成功、オットセイ猟(千島列島へ)などなど。
2、飢餓民への救済
吉浜村の飢餓等に対する多大の寄付、唐丹村に食糧援助、岩手県下凶作窮民救済、全国(北海道・岩手・宮城・福島)の凶作・冷害に対し多額の寄付や米等の救済
3、教育に対する情熱
 水産講習所への奨学資金発起人、吉浜小学校建築に尽力と寄付、盛小増築や末崎小建設への寄付、岩手県育英会に多額の寄付、岩手県盲唖学校に寄付、東北中学校20数名に奨学金送金などなど。

大船渡市三陸町吉浜にこんなに偉大な人、郷土の偉人として、もっともっと声を大んして、市民が学び全国へ発信する必要があるのではないかと思いました。
また、水上助三郎翁だけでなく、松島の瑞巌寺和尚等、多くの社会貢献者が吉浜出身者にいることを伝えたいと思いました。


 




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